青いカーテンと君 2
彼(S)と出会ったのは入学前とあるSNSで
入学する専門学校のスレッドがあり
そこで、学科は違えど同じ専門学校に入学する子達とハンドルネームでやりとりをしていた。
入学式にはそのスレッドで知り合ったメンバー4人で行ったりもした。
私が入学する学科の子はスレッドで1人だけであった。
どんな人なんだろうと気になり面識があると言っていた入学式共に行ったメンバーに聞いたら
「身長が低くて、くるくるパーマだよ」と言われた。
初登校日当日、座席表を確認し席に座る。
斜め左に、「身長が低くてくるくるパーマ」の男の子を確認した。
絶対この人だな‥と思いチャイムが鳴り休憩時間に入った時に声をかけてみた。
「ういっすー!!!同じクラスじゃん!」と彼は笑った。
見た感じチャラくて、やたらテンションが高く、そして変なパーマかけていて
クラスの中でダントツ浮いていた彼を見て
こいつとは仲良くなりそうだな、と思った。
付き合うまで1ヶ月もかからなく、翌月には付き合い半同棲が始まった。
彼は見た目によらずクラスのムードメーカーであった。
彼の周りには沢山友達が居た。
授業中はおちゃらけて先生に叱られ皆の笑いを誘った。
そんな彼は実際、親御さんが福祉のスペシャリストであり、リスペクトしていて
じいちゃんばあちゃんが大好きな優しい人だった。
私はというと、友達作りに悪戦苦闘していた。
何とか仲良しグループに属し、その後3ヶ月程度は
お互い勉強に遊びに、恋愛と充実したあ日々を送っていた。
しかし糸が切れたかのように私はある日から学校に行けなくなったのだ。
そして半年で退学することになる。
大人になった今、人生の最大の後悔は
「志した道を諦めずせめて学校だけでも卒業したかった」こと。
中学もろくに行かず高校も中退し働きながら卒業したので
何かを成し遂げた事がない劣等感と恥さがあった。